7月のリベンジ登山
秘境 黒部渓谷
トロッコ電車の終点「欅平」からさらに6時間

黒部峡谷S字峡

今回の登山のメンバー
黒部峡谷「S字峡」の荘厳な姿に絶句

山好きな会員の皆様にはお叱りを受けるかもしれませんが。21日(土)から22日(日)にかけて「黒部峡谷 S 字峡」へ行って参りました。
  「なぜ、案内してくれなかったの。私も行きたかったわ」とご立腹の皆様、実はこの登山は、今夏、豪雨のためやむなく中止となった「蓮華温泉からのぼる白馬岳」のリベンジ登山だったのです。「このままでは年が越せない(^o^)」との切なる願いをしっかりと受け止めて、今しか行けない(初秋まで雪が多くて入山できないので)黒部峡谷S字峡を目指した次第。夏山登山に参加予定だった皆様に限ったご案内とさせていただきました。
  21日は、婦中町を5時30分に出発。峡谷鉄道宇奈月温泉駅から7時32分始発のトロッコ電車に乗車。1時間余りで終点の欅平駅に着きました。
 9時過ぎに欅平を出たメンバーは、断崖をくり貫いてつくられた水平歩道をひたすら「阿曽原温泉小屋」をめざしました。途中、300mの真っ暗なトンネルや足を踏み外したら200m下の河原といったスリル満点のコースでしたが、慎重に歩くことで何とかクリア。明るい内にめでたく到着しました。阿曽原の楽しみは何と言っても「露天風呂」。黒部ダムや発電所を建設するために掘られたトンネルからはコンコンとお湯がわき出ています。「極楽、極楽・・」ビールが一層おいしくいただけました。
 さて、いよいよ「目的地 S字峡」にアタック。「水彩画」を描きたいという希望をもっておられた宮本さん、田村さんは手前のポイントでゆっくり筆を動かし、帰りのトロッコ電車の予約に中谷、吉沢両スタッフを派遣し(トロッコ電車が超満員で帰れない可能性有りの情報から)アタック隊は、豊原さん、大上さんと柞山理事長の3人に決定。
 旧日電歩道は水面から30mはあると思われる吊り橋を渡り(理事長のみへっぴり腰)、これぞ黒部峡谷と納得させられる断崖絶壁を歩くこと約2時間。「黒部峡谷S字峡」がようやく私たちの前にその美しい姿を現しました。
 そのスケールの大きさ、そして優美で荘厳な姿にアタック隊は暫し「絶句」。「写真やビデオではとても伝えられないね」と、見入るばかり。その姿をしっかり目に焼き付けての下山となりました。
 22日は、午後4時半ごろ、全員無事に欅平駅に下山。
 2日間、黒部峡谷の桁外れのスケールに圧倒されっぱなしのメンバーでした。

 さて、来年の夏山登山は「北アルプスのランドマーク 笠ヶ岳登山」を予定しています。新穂高から登る1泊2日のコース。下山後は温泉で汗を流します。乞うご期待。

7時32分始発のトロッコ電車で出発 欅平からいきなりの急な上り坂
昨日の雨が水蒸気で登っていきます 次第に険しさが増していきます。でも紅葉がどんどんキレイになってきました。
山肌を切り抜いて作られた歩道。下を覗くと足がすくみます。
途中足を止めて紅葉にうっとり〜。 切り立った山肌に一直線に続く水平歩道
まだまだ一直線に続きます。 志合谷のトンネルをくぐる
こんな道、誰が作ったんでしょうか??? 感心しながらも先を急ぎます。
遠くに見える阿曽原小屋にホッ! 宿泊した阿曽原温泉小屋の入口 秘湯の中の秘湯!阿曽原温泉
NHKが取材に来ていました。1月26日の「北陸東海」という番組で放送するそうです。理事長がインタビューを受けていたので出るかも・・・。
標識に、熊さんの爪あと 水平歩道の向かいに荘厳にそびえる奥鐘山